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【ヘパリン類似物質クリームの効果・副作用】ニキビに効く保湿クリーム – 成分・使い方
ニキビの大敵の1つでもある”乾燥”にはしっかりとした保湿対策が必要です。
女性は日頃から化粧水や乳液などで保湿を心がけているかと思いますが、男性はなかなか気を遣えない部分でもあります。
また「市販の化粧水や乳液を使っているけど自分の肌には合わない」「もっと良い保湿クリームを使いたい」という方もいるはずです。
そこで今回は皮膚科やクリニックで処方される”ヘパリン類似物質クリーム”という保湿クリームについて 、効果や使い方、私が使用した感想などを紹介したいと思います。
ヘパリン類似物質クリームとは(効果・作用)
ヘパリン類似物質クリームとは、保湿効果と血行促進作用がある保湿クリームです。
少し前から”アンチエイジング効果”があるということで化粧クリーム代わりにヘパリンを使用する女性が増えてきました。
また口コミサイトなどでも話題になっています。
薬のしおりには効果と作用について下記のように記載があります。
保湿作用と血行促進作用があり、皮膚の乾燥性症状を軽くし、使用部位の血行を促進し、血行障害に基づく痛みや腫れを軽くします。
通常、皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)の治療に用いられます。
後半は漢字ばかりでよくわかりませんね。
とりあえず保湿にものすごく効果があるということだけがわかります。
もう少し噛み砕くと、極度な乾燥肌の人にも効果があるくらいに保湿効果が高いクリームなのです。さらに血行を良くするという作用があり、ケロイドや傷跡の治療にも用いられるような保険薬です。
なのでその辺で売られている市販薬とは少し違います。
では具体的にどういった働きで効果をもたらすのかについて紹介していきます。
ヘパリン類似物質クリームの効果・作用
ヘパリン類似物質の作用は大きく3つあげられます。
- 吸湿して角層に水分を付与
極度な乾燥肌に対する保湿効果。これによって肌を内部から保湿させることができます。
またバリア機能があり紫外線、花粉などから肌を守ります。
- 血行促進(新陳代謝とターンオーバーの活性化)
しもやけなどの血行障害を原因とする症状の緩和。ターンオーバーが促されるとニキビ跡そのものも改善されていきます。また肌のシミやシワ、そばかすなどにも効き、アンチエイジングとしての効果もあります。
- 抗炎症作用
肌の活性酸素を阻害。活性酸素は白ニキビなどの軽度なニキビを悪化させてしまいますが、抗炎症作用によって赤ニキビやニキビ跡の赤みを鎮静させることができます。
これら3つの作用によって、現在の保湿クリームの中で非常に効果があると言われています。
特に市販の保湿クリームでは効果が出ない下記のような症状に使用されることが多いです。
- 皮脂欠乏症
- 進行性指掌角皮症(主婦湿疹)
- 凍傷(しもやけ)
- 瘢痕
- ケロイド
上記は皮膚の重度な症状になりますが、当然ニキビやニキビ跡も皮膚の病気の一種ですので非常に高い効果が見込めます。
- 肌の保湿に対しては1週間ほど塗るだけで日中の保湿効果が改善されます。
- 赤ニキビやニキビ跡の赤みに対しては1ヶ月ほどで目に見える変化があると言われています。
- ニキビ跡そのものに対しては3~4週間ほどで肌のターンオーバーが促されて改善されていきます。
ヘパリン類似物質クリームの成分
ヘパリンの成分についても簡単に触れておきます。
ヘパリンとは人間の体内に存在するもので細胞の周りで水分をしっかりと蓄える働きをする物質です。
もっと詳しく言えば生体内の肝臓で生成され、高等生物の組織や血液内に存在する成分になります。
ヘパリンに似せて作られたものがヘパリン類似物質クリームというものです。
ちなみにヘパリンは別名:ヒルドイドと呼ばれています。
このヒルドイドはアンチエイジングクリームとして度々話題になっています。
※ニキビなどの症状がない方が保険適用で使用するのは基本的にNGとなっていますが。。
ヘパリンを使用した感想
私の感想としては、、、「保湿力がすごい!!!」
とにかく化粧水いらないんじゃないかってくらいに保湿力があります。
また顔に塗ると少しポカポカしてくる感じもします。
おそらくこれは血行促進の効果なんだろうなと思っています。
朝起きると顔が少しべたついているのが気になりますが、洗顔するので特に不都合はありません。
私は非常に乾燥肌の部類なので週2〜3くらいでヘパリンを使っていきたいと考えています。
※毎日使うと保湿させすぎなので。
ヘパリン類似物質クリーム使用上の注意(副作用・使い方)
ヘパリン類似物質クリームは非常に効果のある保湿剤ですが、医師の診断が必要な保険薬ですのでもちろん副作用があります。
人によっては使用を止める必要があるため、副作用について事前に理解しておくことが重要です。
また、使い方を守り効果が最大限発揮できるようにしましょう。
副作用と使い方について説明していきます。
ヘパリン類似物質の副作用
現在報告されている症状としては発赤、痒み、皮膚炎、皮膚刺激感、紫斑の発生などがあります。
とはいえ、クリニックの医師に聞いたところほとんどの方は問題なく使えているとのことです。
ちなみに赤みが出る原因としては血管拡張作用があるので、赤ら顔の方は赤みが悪化してしまったり、出血性血液疾患の方は僅かな出血でも重大な問題が起きてしまう場合もあります。
出血しやすい方や出血しやすい部位には使用できません。
理由としてはヘパリン自体に血液を固まりにくくする作用がある(血行促進)があるためです。
血液が固まらないということは流れやすくなるということです。出血しやすい持病のある方、出血性疾患の方はもちろん使用できません。
併せて、出血の傷や潰瘍、びらん、粘膜には塗らないでください。
ヘパリン類似物質クリームの使い方
医師に説明された使用方法は以下です。
1日1回、寝る前に使いましょう。
そこまで乾燥が酷くない場合は週2〜3で十分です。
あまり肌を保湿させすぎると自然保湿力が低下してしまうためです。
使う量としては、人差し指の第一関節までくらいの量です。
よく分厚く塗ってしまう方がいるのですが、ニキビができやすくなってしまうので気をつけてください。
ニキビができやすくなる理由は、油成分が過剰になってしまうことで毛穴詰まりに繋がるからです。
なるべく顔全体に薄く塗るようなイメージで使用することをオススメします。
重症ニキビには使わない方がいい場合もある
刺激を与えてしまう可能性があるため、紫色に変色した重症ニキビには塗らない方が良いでしょう。
最後に
ヘパリンは乾燥しやすい肌にとても効果があるクリームです。
まずは皮膚科やクリニックでニキビやニキビ跡の状態を診察してもらい、ヘパリンを処方してもらえるかを聞くと良いでしょう。
悩んでいる方は迷わず医師にかかりましょう。